背景
友人の鉄工所の新社長就任に伴い、ブランドをリニューアルすることになりました。
鉄工所の仕事とはいわゆる3K(きつい、汚い、危険)の仕事で、なかなか若者が就職しようとせず、高齢化が進んでいる業界です。大企業の下請け業であることがほとんどなので、コスト圧縮の煽りをくらって、長時間労働・低賃金という問題も蔓延しています。
そんな状況の中で、若者がもっと興味をもってくれるように、若者でも働きやすいような環境をつくれるように、また対クライアントに対するプレゼンス強化を行うためのブランドリニューアルを行うことになりました。
ロゴ
ウェブのリニュアルだけでいいと言われていましたが、就任祝いということでロゴのデザインをプレゼントしました。
会社名は「株式会社モルファ|MORPHA」です。
友人の人となりやビジョンを常日頃から聞いていたので、彼が体現しようとしている企業を表現するためのロゴデザインを行いました。
キーワードは3つ
「地に足ついた感」「プロフェッショナリズム」「人間ぽさ」です。
いくつかのタイプフェイスから、これらの要件を満たす「Gill Sans」をとして選択しました。
王道感を感じるサンセリフの雰囲気の中で、モダンさや遊び心を感じるM、ヘルベチカのような人間味のある特徴的なRをもつタイプフェイスです。
他のタイプフェイスのオプションなども見せましたが、即決でGill Sansとなりました。
カラーについては「信頼感」「プロフェッショナル感」を感じさせる青をベースにして、「新しさ」を強化するためにシアンを追加、明るさもややあげることで、普通とは違う青にしました。


新しいロゴをかなり喜んでくれて、自分たちでいろんなアイテムに展開してくれていました。

ブランドサイト
続いてブランドサイトのリニューアルです。
簡易的にSWOT分析、STP分析を行い、訴求すべき要素と見せ方を具体的に詰めていきました。

インフォグラフィクス
若社長ながらも会社としての歴史は約30年あります。大小合わせると1年あたり1000以上の案件や、パートナー会社も商社並みの300以上あることをわかりやすく表現しました。

加工実績
加工実績のある素材を明示することにしました。
いろいろヒアリングをしていくと、同じ機械加工のマシンでも、職人さんの経験や熟練度によって加工できる素材が異なるそうです。
他社で断られた素材の加工依頼が回ってくることもあるそうで、この機会を確実に掴めるように実績を載せました。

SEO対策としてのノウハウ掲出
公共性の高いページの順位が上がりやすいため、「放電加工とは」「ワイヤーカットとは」といったノウハウコンテンツを調査して、スペシャルコンテンツとして仕立てました。

採用ページ
採用コンテンツの充実化もサイトリニューアルの大きな目的の一つです。
才能と熱意を持つ若手が集まってくれるように、従来の鉄工所とは異なる新しいクリーンな会社のイメージやMISSION / VISIONについて強く訴求するコンテンツにしました。
また、働いている人の人となりが伝わるように、働く人、仕事場、プライベートでの交流のイメージといった写真を多数掲載しました。

全体のWF&プロトタイプ。
他にも、さままざまなヒアリングと調査を経て、これまでの鉄工所の概念を覆すホームページへと仕立てていきました。

成果
「放電加工」でGoogle検索5位、「ワイヤーカット」でも6位という結果を達成しました。問い合わせ件数は、リニューアル前後で約180%になりました。
採用に関しては、ホームページリニュアルのおかげでエース級の中途社員が一人入社してくれて、新卒の募集にも従来以上に応募が集まるとのフィードバックをもらっています。